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コラム 〜心地いいハート〜 第2回 正門
**正門**
私が私立聖徳学園関東高等学校に入学したのは、昭和53年4月。
以前は、男子校で工業科の高校で、私が入学した頃も男子生徒の方が多く。
女子は目立っていた。
通りから正門に行く。
右側に和田幽玄先生の銅像があった。そしてその奥に、病院の受付のような小窓がある学生課になっていた。
ここでは、通学に必要な電車の定期券の学割証明や旅行に行くときの学割申請をする 場所・・・。入学金を納めた場所????。その頃は三菱銀行の人が来ていたっけ?
授業料は確かに、三菱銀行の人が来て、長蛇の列の中、みんな、当たり前のように支払っていたことは覚えている。
学生課の横に職員と生徒の靴箱があり、来賓用の緑色のスリッパがあった。その靴箱 の横にゴミ箱があって、2年の頃に私の上靴が捨ててあったときはさすがにショックだった。
正門を入って左側には先生方の駐車場。
駐車場に看板がそれは現在とは同じかもしれない。名前は多少、違いはあるのだろう けれど・・・。
今は退職された数学担当の板倉先生のホンダ360(現、ライフ)がぽつんと駐車されてあった。
先生「私はね。視力が悪いので命がけで車に乗って来るんだよ」
そう話されていたので、たぶん、誰も先生の車には乗らなかったような気がする。
今でも、お元気でいらっしゃるのだろうか。
3階建ての校舎があった。
私はその校舎が別格のような気がして入学した1年生の頃は憧れていたら、3年にな ったときその校舎を使うようになった。
たぶん、そのときも、大人びた3年生がいたから『憧れて』いたのかもしれない。 1階には写真部の現像をする部屋があって、酢酸につけて、印画紙に映し出すまで、
赤い灯かりの中、先輩と二人っきりというときもあって、乙女心がドキドキしていた。
その校舎の裏手には茶道部のお茶室があるらしく、一度も見たことがない。ただ、 茶道部の生徒たちが、布の切れ端みたいのを手に一列に並んで歩いたのを見かけたことがあるだけだ。
たぬきやきつねが出そうな風情のある建物だったように記憶する。
そして、裏通りになっていた。
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