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コラム 〜お隣の国では..〜 第11話
「年上か年下か」
また私事ですが、年開けと共にブログというものを始めました。
噂には聞いていたのですが、私にはかかわりのないものだと決めつけていて、相手にしていませんでしたが、どういうわけだか、妙に気になり始め、ためしにと、携帯サイトの無料ブログに参入してみました。
なにしろ携帯。いちいちPCを立ち上げなくてよろしい。
手軽にいつでも、どこでも、記事の更新ができます。
もちろんPCからも入れますが、携帯というツールのためでしょう。
参加年齢の若いこと!所詮は若者文化と、私も年齢不詳で若ぶっていました。
が、いざ集まってきた人々を見ると、しゃれにならないほど若い。
日常生活では絶対にかかわることのない、男子高校生までが、書き込みをしてくれてるので、なんとなく、面
映い思いをしています。
公開されているブログを覗いてみても、なんと中学生までいる始末。
それぞれ、自己主張していて、ほおと息を呑むばかりです。
また、皆、礼儀をわきまえていて、私のところに書き込んでくれる若人達も、きちんと敬語を使ってくれています。
忙しいという私に、無理しないでくださいねと、いたわりの言葉をかけてくれるのですから、日本もまだ捨てたもんじゃないなと、年寄りのようなことを感じている日々ですが、ただこれは、自分のテリトリーにいる仲間だからと、義理を尽くすという考えが発生しているのかもしれません。
そういえば、韓国の人付き合いはまさにこれで、ご存知、儒教の教えが何かと台頭してきます。
基準はすべて上か下か。自分より年上ならそれがたった1歳のことでも、即、敬わなければなりません。
そこには、なんというか、体育会系の上下関係、いえ、それ以上の強固なものがあります。
かくいう夫君も「飲み屋で知り合った後輩」とか、微妙な言い回しの日本語をよく使ってくれます。
この意味は、自分より年下の人間と仲良くなったということなのですが、知り合ったばかりの間柄に、先輩も後輩もないでしょう。
口から出るのは日本語でも、頭は韓国文化で考えている結果なのでしょうか。
日本人なら、知り合い、または、友達という言葉を使うだろうに、韓国人はそれでは落ち着かないようです。
また私も「ああ。年下の子ね」と飲み込めてしまうところが、恐ろしい。
思えば、私の中にも、韓国式に年齢を基準にしているところがあったりして、いやはや、危ない危ない。
日本では、年をとるのは格好悪い、はたまた、うざい、なんてことになっていますもの。
そうそう、私の方が年上でしょ!なんて言えません。 少しばかり嘆かわしいですが、その分、若者にはしっかり立ち上がってもらいたいものです。
◆カン美加さんのブログ『あたしの執筆計画』
http://blog.duogate.jp/mikamonokaki/
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