コラム～お隣の国では．．～第10話「ワールドカップに向けて」

ワールドカップに向けて
　昨日、次回ワールドカップ組み合わせ抽選が行われました。
日本チームの行く末が、いったいどういうものなのか、今ひとつピンとこないのですが、なかなか見ごたえありそうな感じですね。

さて、思い出すのは、前回のワールドカップ。
私はちょうど釜山にいましたが、それはもう、国中上げての大フィーバー。
老若男女、日本人には想像しがたい盛り上がりを迎えていました。

対韓国戦の試合日など、完全に経済活動停止状態。
ああ、今日はサッカーの試合がある！と仕事などそっちのけです。
お陰でタクシーの乗車拒否にまで私は会ってしまいました。
何でも、試合を見なきゃいけないから、家に帰る途中で、方向が逆になるとかで、文句を言われる始末。それ程、そんなバカな！ことばかりだったのです。

もちろん、社会生活がストップしてしまうわけですから、試合会場となる土地の学校は、どこものきなみ臨時休校。国際試合のために学校までお休みになるなんて！ちょっと、みんな落ちつこうよ！と、当時の私は、密かに呼んでいました。

そもそも、韓国戦しか応援しない状態です。確かに皆母国が大事。
わかりますが、私にとっては日本が母国。しかも、日韓同時開催です。
もう少し、日本も見てよね。と拗ねるしかない！今思えば、あれはなんだったんだろうと笑い話しですが、さて、今回の組み合わせを伝えるニュースを見ていると、見覚えのある顔が。

ああ！オーストラリアの監督、ヒディンク氏ではありませんか。
彼こそは、前回韓国チームをベスト8へ導いた監督。それはそれは、人気があって、今のジーコ監督どころの騒ぎではありません。

ヒディンク監督ご用達ネクタイなど現れて、要するに、彼と同じブランドのネクタイ売ってます。なんて、コーナーまでできる始末。本当に、救世主のごとく韓国では愛されていた外国人だったのです。日本のヨン様フィーバーに匹敵するかもしれません。

彼に職権を使って自分の子供を合わせた市長とかも現れて、社会問題にまで発生したのですから。対日本戦について、どう思うかなんてインタビューを受けている彼を久しぶりに見て、ああ、そうだ！あの人！と一人胸を踊らしたのは言うまでもありません。

思わず、オーストラリアチームも応援してみようかなどと、思えてしまうのですから、たかがサッカー、されど、ワールドカップなのでしょうか。

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