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コラム 〜お隣の国では..〜 第5話 「イ・スンシン将軍像」

 第5話「イ・スンシン将軍像」
 新学年にもそろそろ慣れた頃でしょう。
ところで、学校といえば、銅像ではないでしょうか?

入口や中庭などに設置されているあれです。
その学校の創設者だったり、なんらかの縁がある銅像がひっそりとたたずんでいたりしませんか?

私の小学生時代は、学校には二宮金二郎像が必ず設置されておりましたが、最近ではどうなのでしょう?それは勉学に励めという叱咤激励を意味していましたが 、では、韓国ではどうなのでしょう? もちろん、韓国にも 銅像はあります。

二宮金二郎の代わりに立っているのが、イ・スンシン将軍だといっても過言ではないでしょう。この将軍を知らない人はモグリというか、韓国人ではないとまで言われるほどの有名人。救国の英雄といわれる人です。

日本人には、少しばかり耳が痛い話ですが、彼こそが、豊臣秀吉の朝鮮出兵から国を救った将軍なのです。さしずめ、日露戦争で活躍した乃木将軍的な感覚かもしれません。といっても、ピンと来ないかもしれませんが。

さて、西洋諸国でも彼は英国のネルャ湯督と並び称されて、日本軍との海戦に備えた新型の軍艦・亀甲船を開発したことが大きな功績とされているようです。 船の甲板に亀の甲羅状の鉄板を取り付け、鉄の針を植え、敵の攻撃を防止したこの船は、世界でも類を見ない戦闘艦のひとつだったと言われています。

と、実に優秀で順風満帆な人生を送ったかのように見えますが、その才狽艪ヲにライバルから嫉妬を受け、実は日本軍と通じている。などと根拠のない告げ口を されてしまいます。

それを信じた時の王に左遷されてしまい、将軍から一平卒への格下げに。しかも、そのような、裏ぎりに二度も会ってしまうのです。どこの 国も出る杭は打たれるということでしょうか? 最後には、その才狽認められ将軍に返り咲きますが、結局、日本軍との海戦中に戦死するという運命をたどります。

そして、今ではイ・スンシン将軍の像が建てられるわけですが、それは何も小学校にだけ立っているわけではありません。国中いたるところに彼の銅像は建てら れています。一説によれば、その数は300を越えるといわれるほど。

ちなみに、ャEルのメインストリート、世宗大路にも建てられています。7メートルもある大きな像が通りのド真中に存在し、足元にはちゃんとミニュチュアの 亀甲船も備わっています。

その背後には、朝鮮王朝の宮殿・景福宮、大統領官邸・青瓦台が、さらに像が遠く睨む方向には日本がある。などと、今でも日本から韓国を守っているかのような事を耳にしたりもしますが、実は、彼の背後には日本大使館も存在しています 。...皮肉なことですね。

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