コラム～お隣の国では．．～第4話「ブラックデー」

　第4話「ブラックデー」
　 2月のバレンタインデー、3月のホワイトデーと心踊るイベントが過ぎてしまいました。さて、お隣韓国はといえば、日本同様に、様々な商戦が繰り広げられます。若者達も様々な思いを胸に秘めこの日に賭けるのです。まさに若さの特権といえるでしょう。

では、この戦いに撃沈してしまった人はどうするのでしょうか？ご安心を！そういう人のためにも、韓国ではイベントが用意されています。それが、恋人をゲットできずにブラックな気持ちを過ごす日、プラックデーなのです。

撃沈組は、4月のその日、黒い服を着て中華屋でジャージャー麺（黒い食べ物）を食べるという、黒ずくめの儀式に望みます。プラックデーとは、同じ境遇の人が互いの不運を慰めあうという行事なのです。

最近では、プラックデー・オフ会も盛んなようで、その日ばかりは、中華屋さんもちょっと重苦しい雰囲気になるようですが．．。と、このように日本にはないイベントが、韓国には山のように存在します。

特に、カップル間のイベントは、正直、私など覚えきれません。結婚してしまえば、なんのことはないものなので．．．（夢を壊すようですみません）

一例を挙げると、100日記念日。
これは、もっとも重要なようで、カップルが付き合い始めて100日目をお祝いするというものです。そして、初めて二人で映画に行った日から100日目記念というように、初めてから100日目記念バージョンが生まれます。さらには、赤い薔薇の花を送るとか、ぬいぐるみを送るとかいった具合に、各々の100日記念日ごとに男性が女性にプレゼントする物までも決まっているのです。 100日というのは、おそらく儒教の影響でしょうが（韓国では、誕生して100日のお祝いを盛大に行います）

それにしても、膨大な数の記念日を、よくもまあこなしている物だと、私など思ってしまいます。しかし、恋は盲目。それぐらい朝飯前なのでしょう。
そういえば、たしかに、韓国の街では花束を持ったカップルをよく見かけます。何かの記念日なのでしょうが、また、そんな彼女へのプレゼント用の花も、露天でふんだんに売られているのが韓国。

日本だと、花束を持っていれば、卒業式、送別会の帰りかしら？と思うものですが．．．。ともかくも、みんな、それぞれの青春を謳歌しているようです。

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