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コラム 〜お隣の国では..〜 第3話「先生の日」
第3話「先生の日」
韓国では、週休2日制がまだ一般的ではありません。
企業もやっと隔週で取り入 れつつある状態で、学校ではまだ土曜日に授業が行われています。ただし、今年 あたりから段階的に学校にも週休2日制が取り入れられるはずなので、また様変わ
りするとは思いますが..。
さて、学校には当然先生がいらっしゃいます。どうしても先生というものは、学 生からは煙たがられますが、いざ自分が社会人になれば裏腹に「教師」という職
業の偉大さというか、大変さを感じてしまいます。
たとえば、後輩や部下の指導 。学生でも部活動で、後輩の指導をすることがあるでしょうが、社会でのそれは 、時に自分の子供くらい年の離れた人とかかわらなければなりません。
ですから 、そのジェネレーションギャップに落ち込むというより、何を喋っているのか分 からないということに出くわします。完全に価値観が違うからです。そんな時「
いや〜学校の先生はたいへんだったろうな。」と思ったりするわけで、まぁ、宿題もしない、授業もまじめに受けない私達をよくがまんして教えたものだ。とつ
くづく感じます。
そんな思いがあるのでしょうか?韓国には「先生の日」というものがあります。 日頃の感謝を込めて、先生にゆっくり休んでもらうという日です。
たしか、私の時代の先生は、生徒の前で威張りちらしていました。
教育上の体罰 も当り前で、今あのようなことをおこなったら、おそらく訴訟問題になるでしょう。でも、だれも抗議しませんでした。
まあ、こっそり文句は言ってましたが。 それだけ「先生」という言葉には社会的に力がありましたし、当然、先生も女子 生徒を盗撮したりなどという、おかしな行動をおこさなかったものです。
今の韓国が、ちょうどそんな感じでしょう。先生の威厳は存在していて、そう、 親も生徒も先生の言うことに聞く耳を持っています。そして、ご存じのように韓
国は目上の人を尊ぶという儒教の考えを大切にしますから「先生」は尊敬される 地位にあたります。
だから「先生の日」という慰安日があるわけなのです。 その日は通常午前中までの授業で、午後からお休みになります。もちろん「学校が休み」に理由など関係ありません。それが先生のためだろうと、生徒たちは大
喜びでその日を心待ちにしています。どこの国も同じで、休みは多いに限るので す! ーーー以上です。
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